明治44年、明治天皇が済生勅語(※1)とともに下賜されたお手元金150万円をもとに設立されたのが恩賜財団済生会です。以来100年、済生会は国民を分けへだてなく、貧しい人たちには無料または低額で医療や福祉を提供してきました。現在全国で約360施設を数え、当院もこのうちの1つです。
当院はしばらく桜木町にあり、福島競馬場脇の病院として親しまれてまいりましたが、老朽化、狭隘化がすすんだため、平成18年現在地大森に新築移転いたしました。明成高校、日赤血液センターに隣接し、西に城山公園、吾妻山を臨み、周囲を牧草地、田畑に囲まれ、療養環境としては大変恵まれております。また、耐震性に優れた新築の病院のため、3.11大地震でも無傷でした。病床数は216床(うち個室60)で個室はもとより、4人部屋にもトイレが設置されており、大変快適です。
診療科は全部で13、内科(消化器、循環器、呼吸器、糖尿病・内分泌、血液)、外科、整形外科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、麻酔科に常勤医がおり、この他に非常勤医が形成外科、ストレス科(精神神経科)の診療を行っております。福島県立医大と距離的にも近いため緊密な連携をとりながら診療・治療にあたっております。
経済的事情により通院・入院治療が困難な患者さんに対しては無料・低額診療制度を導入しておりますので、ちょっとしたことでも遠慮なく御相談下さい。安心・安全で適正・的確な医療を提供するよう、全職員一丸となって取り組んでおります。
(※1)「済生勅語」とは、生活困窮者の増大を憂慮した明治天皇が「施薬救療によって済生の道を弘めるように」と発せられたおことばです。